II. ラボ紹介 研 究紹介 ”脳、記憶と認知の組織 ” 神経科学にお
いて基礎的ではあるがもっとも興味深い問題の一つに、神経可塑性や、記憶と学習の分子機構の解明が挙げられる。個々人はそれぞれ全く異なる生活環
境
で暮らしている。しかし、個々人が生後にどのような環境で生活するのかを一生にわたり予見し、ある人の人生全てに対応する方策をあらかじめ遺伝子に組み込
んでおくことは不可能である。また、遺
伝子にコードされている情報には限りがあるため、遺伝子にコードされた情報だけで個々人が刻々と変化する環境に適応することは難しい。脳が持つ神経可塑性
(柔
軟性)は遺伝子から得られる情報を補って環境への適応性を与え我々を生存させている。本ユニットでは記憶や学習の仕組みそしてそれらを支える
神経可塑性の機構を様々な手法を融合的に用いて研究している。
研究目標神経可塑性、記憶や学習の機構を分子の言葉で記述する。 特に以下のことに着目して研究を推進している。 ー 短期記憶に関与する細胞内情報伝達系 ー 長期記憶に伴う遺伝子発現系 研究方法 ”融合的手法を用いた研究” ー 分子から生理学そして行動解析へ ” 条件的遺伝子欠損法の利用” ー記憶におけ る領域あるいは細胞特異的な分子機能解析 ”記憶関連遺伝子のプロファイリング” ー”記憶遺伝子”の同定 |
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小脳プルキンエ細胞特異的な 蛍光タンパク質(GFP)の発現 (詳細) |
小脳プルキンエ細胞特異的な 条件的遺伝子欠損手法 (詳細) |
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つのターゲット領域、 扁桃体、小脳、海馬 (詳細) |
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